ホワイトニングを受ける前に知っておきたい注意点

白い歯を手に入れる事ができるホワイトニングですが、全ての場合でスムーズに色が白くなるわけではありません。ホワイトニングで白くならない/白くなりにくいケース、ホワイトニングが適用できないケースもありますので、事前に知っておきましょう。また、効率良く白くするためには、いくつかの注意点がありますので、詳しく解説していきたいと思います。

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1.適切な治療法を選択する

次に挙げるケースは、ホワイトニングを行っても白くならない、もしくは白くなりにくいものです。このような場合には、ホワイトニング以外の治療も含めて適切に治療法を選択していく必要があります。

(1)神経が死んでいる歯の場合

神経が死んでいる歯(失活歯)は、ホワイトニングを行っても白くなりません。失活歯を白くするには、歯の内部に、歯を漂白する薬剤を充填する「ウォーキングブリーチ」という方法があります。
もう1つの方法として、歯を削って、セラミックの被せ物やラミネートベニア等の人工歯を入れる方法があります。失活歯は、脆くなっているため、強度の面から考えると、こちらの方が良い場合があります。

(2)人工歯

治療経験があり、被せ物などの人工歯が入っている場合、人工歯は白くなりません。人工歯を含む歯を白くしたい場合には、ホワイトニングで自分の歯が白くなった後、人工歯部分を周囲に合わせた白い色のセラミック等に作り替えるのが良いでしょう。

(3)テトラサイクリン歯

テトラサイクリン歯とは、永久歯の形成時期(出生直後から8歳頃まで)にテトラサイクリン系の抗生物質を投与された場合に起こる歯の着色です。現在では、この時期にテトラサイクリン系の抗生物質は避けるべきだと言われていますが、昭和40年代に生まれた世代にはよく見られます。
テトラサイクリン歯は、ホワイトニングをしても白くなりにくい歯です。軽度の場合には、時間はかかりますが、白くなる可能性があります。オフィスホワイトニングよりもホームホワイトニングの方が白くなりやすいです。
テトラサイクリン歯の着色の程度が、中程度から重度の場合には、ホワイトニングで満足のいく白さになる事は考えにくいですので、あらかじめ被せ物やラミネートベニア等の人工歯を検討するのが良いでしょう。

(4)エナメル質形成不全歯

エナメル質形成不全歯とは、歯が作られる段階で何らかの問題が起こり、正常にエナメル質が作られなかった状態です。軽度の場合は、歯に白濁が見られる事があります。ホワイトニングで歯を白くする事ができますが、思ったような効果がでない事もあります。また、白濁部分が一時的により目立ってしまう事があります。
重度で歯の黄ばみが強い時には、歯の神経が痛む事があるのでホワイトニングは適用できません。セラミックの被せ物やラミネートベニア等の人工歯を入れる方法を検討するのが良いでしょう。

2.ホワイトニングを避けた方が良いケース

次に挙げるケースは、歯を白くしたいと思っていても、ホワイトニングを行ってはいけません。

(1)妊娠中・授乳中の方

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妊娠中・授乳中の方は、ホワイトニングをする事ができません。ホワイトニングは安全が保障されているものを使用していますが、妊娠中・授乳中の場合、“絶対に安全”だという事は今のところ確認できていません。かといって、危険性が確認できているわけではありませんが、妊娠中・授乳中の身体はとてもデリケートですから、いつもは起こらない反応が出る可能性があります。ホワイトニングは、出産・卒乳後に行いましょう。

(2)無カタラーゼ症

無カタラーゼ症は、ホワイトニングの薬剤に含まれる「過酸化水素」を分解する「カタラーゼ酵素」が無い患者さんのことです。この場合、ホワイトニングは『絶対禁忌』となりますので、行ってはいけません。

(3)重度の虫歯や歯周病がある

重度の虫歯や歯周病がある方は、ホワイトニングすると強い痛みがでる可能性があるので、施術する事ができません。まずは虫歯や歯周病の治療に専念しましょう。

3.オフィスホワイトニングの注意点

オフィスホワイトニングは、歯科医院で行う事ができるホワイトニング方法で、即効性に優れており、1回の効果が高いのが特徴です。オフィスホワイトニングを行う前に、知っておきたい注意点をまとめると次のようになります。

(1)ホワイトニングシステムの種類

オフィスホワイトニングには、多数のホワイトニングシステムがあります。種類によって、使用する薬剤や、専用ライトが異なります。効果の現れ方にも差があります。オフィスホワイトニングを受ける際には、使用しているホワイトニングシステムの種類と特徴を、事前に確認するようにしましょう。
例えば、1回の費用が安価でも、効果が現れるのに時間がかかり、数回の施術が必要になる場合があります。

(2)施術後24時間は飲食に注意

ホワイトニング施術後は、エナメル質を保護している“ペリクル”が剥がれ歯質がむき出しの状態になるため、歯が着色しやすい状態になっています。24時間経てば、ペリクルは再生されるので、それまでの間は着色しやすい飲食物を控える注意が必要です。基本的に、色の付いた飲食物は控えるようにしましょう。

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(3)セルフホワイトニングは、オフィスホワイトニングとは異なるので注意

最近話題のホワイトニング方法で「セルフホワイトニング」という方法があります。「セルフホワイトニング」とは、サロンやエステのような所へ出向き、自分自身で歯に薬剤を塗布し、光を照射して、歯を白くしようとする方法です。
セルフホワイトニングで使われる薬剤は、歯の表面の着色汚れを除去するタイプのもので、オフィスホワイトニングのように歯を漂白するものとは全く異なります。混同しないようにしましょう。

4.ホームホワイトニングの注意点

ホームホワイトニングは、歯科医院で自分専用のマウスピースを作った後、自宅にいながら自分で、マウスピースに薬剤を入れて、歯に装着するホワイトニング方法です。白くなるまでに時間がかかりますが、じっくり白くするので、色の後戻りが少ないのが特徴です。マウスピースや薬剤を自分で管理する必要があり、正しく使用し、適切に管理する事が大切です。そのための注意点は次のとおりです。

(1)装着時間を守る

ホームホワイトニングは、マウスピースを2週間毎日、決まった時間きちんと装着する事でホワイトニング効果が出ます。1日の装着時間は、使用するホワイトニングジェルによります。一般的に6時間以上(寝ている間装着)のものが多いです。当院で取り扱っているホームホワイトニングは、1日1時間程度の装着なので、継続しやすくおすすめです。

(2)ホワイトニングジェルの保管方法を守る

ホワイトニングジェルは時間の経過と共に劣化します。きちんとキャップをして、冷暗所で保管するようにしましょう。ジェルの使用期限は購入からおよそ1年です。時間が経つと、成分が分解し効果が弱くなるので注意しましょう。

(3)ホワイトニング後すぐに飲食をしない

ホワイトニング期間中は、常に歯は着色しやすい状態になっています。着色しやすい飲食物は控えるようにしましょう。少なくともホワイトニング後30分〜1時間は飲食を控えるのが良いでしょう。

(4)効果があるホワイトニングキットを使っているか

最近では、インターネットでホームホワイトニングキットを購入する事もできるようになっています。しかし、その効果には疑問があります。既成のマウスピースや、自分で作るタイプのマウスピースは合っていない事が多く、ジェルが十分に歯に作用しない場合があります。またジェルの濃度自体が低い事もあります。できれば、歯科医院で購入する事をおすすめします。

5.白さを維持するための、ホワイトニング後の注意点

ホワイトニングで得た白さをできるだけ長く維持するために注意するべきポイントを挙げていきます。

(1)しっかりと歯みがき

汚れが付着していると、着色が起こりやすくなります。毎日の歯みがきを丁寧にしっかり行う事で、再着色の防止になります。

(2)定期的に歯の表面のクリーニング

定期的に歯科医院でクリーニングを受け、自分では除去しきれない汚れを取り除きましょう。着色を防止し、ホワイトニング後の色戻りを遅らせます。

(3)白さを維持するメンテナンス

ホワイトニングで得た歯の白さは永遠ではありません。白さを維持するためには、メンテナンスが重要です。白戻りが気になってきたら、メンテナンスとして「ホームホワイトニング」を行う事で、長く白さを維持する事ができます。色戻りが気になってきた時だけ使用するという自由な使い方もできます。また、当院で販売している「ホワイトニング歯磨き粉」は、ホワイトニング成分が配合されており、ホワイトニング後のメンテナンスとして使用していただくのにおすすめです。

6.まとめ

いかがでしたでしょうか。効率良く歯を白くするためには、まず適切な治療法を選択する事が必要です。ホワイトニングで効果が見込めない場合には、別の治療方法を選択するようにしましょう。
ホワイトニングを行う場合には、「オフィスホワイトニング」「ホームホワイトニング」共に、注意点をしっかり守って実施する事が大切です。

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