白い被せ物を保険適用で作りたい方におすすめの治療方法

笑った時や会話をする時に、銀歯が見えてしまうは、抵抗がある方も多いでしょう。白い被せ物を希望すると、自費治療になる事が多く、治療を諦めてしまう人も少なくありません。でも実は、保険適用でも作る事ができる白い被せ物がある事を知っていますか?
今回は、白い被せ物を保険適用で作りたい方に、おすすめの治療方法を紹介したいと思います。

白い被せ物_画像1

1.保険適用の白い被せ物

保険適用となる白い被せ物には、全体がプラスチックでできたものや、一部で金属を使ったものなどがあります。それぞれの被せ物について、特徴を詳しく解説します。

(1)硬質レジンジャケット冠

「硬質レジン」とは、白いプラスチックの材料です。「硬質レジンジャケット冠」は、全体が白いプラスチックでできており、金属を一切使っていません。色調は、いくつかの段階の中から、合ったものを選ぶ事ができますが、プラスチックなので、長く使っていると変色します。また、強度が弱いというデメリットがあります。

【保険の対象となる範囲】

上下顎共に、真ん中から3番目の犬歯〜犬歯までの6本です。ただし、歯科医の判断により、噛み合わせに問題が無ければ、4番目と5番目の小臼歯まで行える場合もあります。

【特徴】

  • 全体が白いプラスチックで、金属を一切使っていない
  • 強度が低いので、割れたり擦り減ったりしやすい
  • 長く使っていると変色する
  • 保険適用で5000円程度

(2)硬質レジン前装冠

「硬質レジン前装冠」は、表面側の見える部分にだけ、「硬質レジン」という白いプラスチックを使用しているものです。その他の部分は金属を使っているものです。金属を使用しているため、硬質レジンジャケット冠よりも強度があります。
正面から見た場合には、白い歯に見えるが、対象の歯の位置や、口を大きく開けた場合、見る角度によっては、金属が見えてしまう事があります。

【保険の対象となる範囲】

上下顎共に、真ん中から3番目の犬歯〜犬歯までの6本です。
保険を適用した費用で5000円程度

【特徴】

  • 表面側の見える部分だけ白いプラスチックで、他は金属でできている
  • 硬質レジンジャケット冠よりも強度が高い
  • 長く使っていると変色する
  • 保険適用で5000円程度

(3)ハイブリッドセラミックレジン冠

ハイブリッドセラミックレジンは、レジンにセラミックの微粒子を練り込んだ樹脂素材のひとつで、レジンよりも強度がある最新の材質です。丈夫で割れにくいという特徴があります。
CAD/CAM装置を使って作成する最新の被せ物で、現在のところ、厚生労働省の認可を受けた歯科医院で無ければ使用できません。

【保険の対象となる範囲】

上下顎共に、真ん中から4番目と5番目にあたる小臼歯が対象です。金属アレルギーと診断された人に限り、6番目と7番目の大臼歯にも保険の適用が可能となっています。ハイブリッドセラミックレジン冠は、平成24年4月より新しく保険適用となった治療法です。

【特徴】

  • レジンにセラミックの微粒子を練り込んだ樹脂素材できている
  • レジンよりも強度が高く、丈夫で割れにくい
  • CAD/CAM装置を使って作成する(厚生労働省の認可が必要)
  • 保険適用で7000円程度

2.保険適用の白い被せ物を入れる前に知っておきたい注意点

保険適用でも白い被せ物を作る事ができますが、いくつか知っておきたい注意点があります。

白い被せ物_画像2

(1)硬質レジンで表現できる色調は限られている

歯の色は、いくつかの色合いの中から、周囲の歯と合わせて馴染む色を選びますが、自費の被せ物と比べて、使用できる色調が限られています。
また、透明感が無いので、のっぺりとした色合いになりやすく、人工の歯だと周囲にわかってしまう事があります。

(2)硬質レジンは劣化しやすい

硬質レジンはいわゆる「プラスチック」なので、経年により劣化が起こります。劣化により、割れや欠け、変色が起こります

(3)ハイブリッドセラミックレジンの審美性や耐用年数は、セラミックに劣る

ハイブリッドセラミックレジンは、硬質レジンと比較すると、丈夫で耐用年数が長く、審美性に優れています。しかし、自費治療のセラミックには劣ります。

3.保険外の白い被せ物

保険外になると、セラミック(陶器)でできた審美性の高い被せ物を作る事ができます。主にセラミックでできた白い被せ物の特徴・費用について解説します。自費診療は、歯科医院毎に価格を設定する事ができるため、費用は目安となります。

(1)メタルセラミック冠

表面がセラミックで、内側を金属で補強してある被せ物です。強度が高いのが特徴です。審美性が高いのが特徴で、オールセラミックには劣るが、天然の歯に近い透明感のある色調を再現できます。

【特徴】

  • 表面がセラミックで、内側は金属で補強してある
  • 強度が高い
  • オールセラミックには劣るが、審美性が高い
  • 自費治療で8万円程度

(2)オールセラミック冠

全てがセラミック素材でできた被せ物です。審美性が最も高く、色調が美しく、透明感があり、天然の歯と間違えるほどです。前歯に使用しても違和感ありません。ただし、強度はメタルセラミックより劣ります。

【特徴】

  • 全てがセラミック素材でできている
  • メタルセラミックより強度は低い
  • 審美性が最も高い
  • 自費治療で8万円〜15万円程度

(3)ハイブリッドセラミック冠

ハイブリッドセラミックは、セラミックとレジンをかけあわせた素材です。ハイブリッドセラミックは、セラミックより安価ですが、審美性はセラミックに劣ります。

【特徴】

  • セラミックとレジンを掛け合わせた素材「ハイブリッドセラミック」でできている
  • セラミックより安価
  • 審美性はセラミックに劣る
  • 自費治療で6万円程度

4.ホワイトニングとの相性は?

白い被せ物_画像3

保険適用でも、白い被せ物を作る事ができますが、ホワイトニングで白く美しくした歯に合わせて被せ物を作る場合には、やはりセラミックを材料とした自費の被せ物がおすすめです。
保険適用の白い被せ物は、主にプラスチックを材料としているため、表現できる色調が限られていますし、透明感が無いため、自然の歯のような美しさにはなりません。

(1)前歯1本だけが被せ物の場合は、オールセラミックがおすすめ

前歯の1本だけを被せ物にする場合には、断然オールセラミックがおすすめです。前歯1本の場合は、よほど慎重に色を合わせないと、違和感が出てしまい、人工歯だという事がすぐにわかってしまいます。オールセラミック冠は、自費治療の中でも最も審美性が高く、自然の歯のような見た目を再現できるので、おすすめです。

(2)奥歯を白い被せ物にしたい場合は、保険内のものでも

奥歯を白い被せ物にしたい場合には、ホワイトニングで白くなった前歯と多少色調が違っても目立ちません。保険内の白い被せ物の中でも、全体が白くなる「硬質レジンジャケット冠」や「ハイブリッドセラミックレジン冠」でも、見た目にそれほど影響しません。

5.まとめ

保険適用でも作る事ができる白い被せ物は3種類あります。

  • 全体が白いプラスチック素材でできている「硬質レジンジャケット冠」
  • 表面の見えるところだけ白いプラスチック素材で、他の部分は金属でできている「硬質レジン前装冠」
  • レジンにセラミックの微粒子を練り込んだ樹脂素材でできている「ハイブリッドセラミックレジン冠」

これらは、全ての歯に使用できるわけでは無く、保険適用となる部位が限られています。条件が当てはまれば、保険適用で作製する事ができます。
ただし、自費治療で使われる「セラミック」ほど、審美性が高くありません。硬質レジンは、プラスチックなので、自然な歯のような透明感はありませんし、経年により劣化すると、変色してきてしまいます。

ホワイトニングとの相性を考えると、やはり自費治療で使われる「セラミック」を使った被せ物の方が、仕上がりは美しくなります。お口の中の状況に応じて、白い被せ物の種類を選択するのが良いでしょう。

関連記事