ホワイトニングには副作用があるの?ホワイトニングを控えた方が良いのはどんな時?

歯科医院で行われるホワイトニングは、安全基準を満たしたものですので、安心です。しかし、歯を白くする反面、多少の痛みが出る可能性もあります。今回は、ホワイトニングの副作用・リスクについて詳しく解説していきたいと思います。

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1.ホワイトニングの安全性

まず、安心できる一つの材料として、ホワイトニングは、1989年にアメリカで実用化されてから、20年以上もの間、大きな事故などがないということが挙げられます。ホワイトニングは、世界中の研究機関で安全性が確認されています。

ホワイトニングに使用される薬剤は「過酸化水素」です。過酸化水素は、他の多くの薬剤と同じように、高濃度であれば危険が伴いますが、歯科医院では35%以下のものが一般的で、歯科医院で取り扱う分には、全く問題ありません。
しかし、皮膚に付着するなど適切に使用しないとやけどのようになってしまう事があります。歯科医院では、歯ぐきに付着しないように細心の注意を払っていますので、安心して任せていただきたいと思います。

当院では、ホームホワイトニング用の薬剤も「過酸化水素」が含まれているものを提供しています。こちらは、医院で行うオフィスホワイトニングよりも低濃度ですので、皮膚は粘膜に触れても問題なく、自宅で簡単に取り扱う事ができます。

2.ホワイトニングで考えられる副作用

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ホワイトニングをする時、まず気になるのが、歯に対する影響ではないでしょうか?その点については安心して頂いて大丈夫です。ホワイトニングをしたからといって、歯が脆くなったり、虫歯になりやすくなる事はありません。健康な歯を傷つける事なく、歯を白くする事ができるのがホワイトニングの優れている所です。

ホワイトニングで最も頻度の高い副作用は、「知覚過敏(痛み・しみる)」です。

「知覚過敏」は冷たいものや温かいものを口に含んだ時に、歯がズキンとしみたり、痛んだりする症状の事です。特に日本人は、歯の一番表面のエナメル質が薄いため、副作用が生じやすい傾向にあると言われています。

ホワイトニングによって起こる痛みや知覚過敏は一過性で、時間の経過とともに必ず治るのでご安心下さい。
ホームホワイトニングを行っている場合には、知覚過敏が治まるまで、一旦ホワイトニングを中止し様子をみるようにしましょう。

当医院では、施術後にしみ止めの薬を塗布しておりますので、安心してホワイトニングして頂けます。

3.知覚過敏を抑えるための対策

ホワイトニングには、「オフィスホワイトニング」と「ホームホワイトニング」があります。できるだけ知覚過敏が起こらないようにするために、それぞれどのような対策があるのでしょうか。歯科医院で行っている対策、自宅で注意してほしい対策についてあげていきたいと思います。

(1)オフィスホワイトニング

オフィスホワイトニングは、歯科医院で歯にホワイトニング剤を塗布し、特殊な光を照射して、歯を白くする方法です。即効性があるのが特徴です。

<知覚過敏・痛みを抑えるための対策>

  • 施術前に丁寧に口腔内診査を行い、大きな虫歯が無いかなどチェックを行い、虫歯がある場合はそこにホワイトニング剤から保護するための薬剤を塗布する。
  • 施術後には、しみ止めの薬を塗布する。
  • 痛みが起きやすい場合には、薬剤の塗布回数、光照射時間を減らして調整する。

こういったきめ細かい対応ができるのが、ホワイトニング専門歯科の強みでもあります。不安な点があれば施術前にしっかりとカウンセリングしてもらうようにしましょう。

(2)ホームホワイトニング

ホームホワイトニングは、歯科医院で自分専用のマウスピースを作った後、自宅に持ち帰り、毎日1回、マウスピースにホワイトニング剤を注入し、歯に装着する事で歯を白くする方法です。オフィスホワイトニングより低濃度の薬剤を使用するので、痛みは起きにくくなりますが、自分自身での管理が必要です。

<知覚過敏・痛みを抑えるための対策>

  • ホワイトニング剤をお渡しする前に、十分な口腔内診査を行います。
  • 必ず使用方法を守るようにしましょう。白くしたいからといって、勝手に着用時間を長くしたり、使用頻度を長くすると、痛みが出る可能性があります。なかなか白くならない場合、早く白くしたい場合には、1日2回にする事も可能ですが、痛みが出た場合には1日おきに使用する、痛みが残っている時には回数を減らすなどの管理が必要です。

4.ホワイトニングを控えた方が良いケースと対処法

痛みが起きやすいケース、ホワイトニングを行ってはいけないケースは次のとおりです。適切な対処をする事で、ホワイトニングが可能になる場合もあります。

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(1)大きな虫歯やヒビのある歯

ホワイトニングを行う歯に、大きな虫歯やヒビがある場合は、薬剤の刺激が象牙質や神経に伝わり、痛みになる可能性があります。
歯科医院で行うオフィスホワイトニングの場合、歯の裏側や小さな虫歯であれば、ホワイトニングを行うことは可能です。ただし、痛みがでる可能性がある事は理解しておきましょう。歯の表面の大きな虫歯は、強い痛みになってしまう事が考えられるので、避けた方が良いでしょう。

<対処法>

場合によっては、虫歯部分を、歯ぐきをガードする薬剤と同じもので覆う事ができれば、虫歯があってもホワイトニングを行う事が可能です。
状況をきちんと診査した上で実施する事が大切です。当院では、ホワイトニング施術前に、丁寧に口腔内診査をさせていただきます。

(2)知覚過敏がある場合

もともと知覚過敏がある歯は、ホワイトニングにより、知覚過敏が悪化してしまう可能性がありますので、注意が必要です。しかしその症状も時間の経過とともに落ち着いてきます。

<対処法>

歯の先端のすり減りや、歯の根元に摩耗がある場合は、その部分を保護してからホワイトニングを行う事もあります。
また、当院では通常、ホワイトニング剤塗布と光照射を3回繰り返して1セットとなっていますが、回数を減らしたり、光照射時間を短くして対応する事もあります。

(3)妊娠中や授乳中の方

ホワイトニングの薬剤が、妊娠中や授乳中の方に、悪影響を及ぼすという報告は、今のところありませんが、安全であるという証明もされていない状況です。

<対処法>

ご自身や生まれてくるお子さんに、なにかしらの影響が出る可能性も否定できませんので、念のため施術を避けるようにしてください。

(4)無カタラーゼ症の方

無カタラーゼ症とは、遺伝的に過酸化物の分解ができない体質の方です。万が一、ホワイトニングの薬剤を飲みこんでしまった場合、分解できない成分が体内に蓄積し、進行性口腔壊死などの危険な疾患を招く事があります。

<対処法>

無カタラーゼ症の場合、ホワイトニングは絶対行ってはいけません。

(5)エナメル質形成不全症・象牙質形成不全症

エナメル質形成不全症・象牙質形成不全症は、歯がつくられていく過程で障害が起こり、一部が未完成のままの状態です。歯の見た目が黄色っぽくなっている場合も多く、「歯を白くしたい」と思う方も多いですが、形成不全症の場合、ホワイトニングの薬剤が歯の深部の神経組織にまで浸透しやすく、強い痛みが出たり、神経がダメージを受けてしまう事があります。

<対処法>

ホワイトニングではなく、人工の被せ物などで、歯の色を改善していくのが良いでしょう。歯の表面に付け爪のように貼付けるタイプのラミネートベニアもおすすめです。

(6)光過敏症

光過敏症とは、強い光の照射によって、皮膚に紅斑や水疱ができる疾患です。
オフィスホワイトニングでは、薬剤の反応を促進させるために、LEDライトやハロゲンライトなどを照射します。当院では、「Zoomホワイトスピード」というホワイトニングライトを採用しており、LEDライトの照射を行っています。

<対処法>

光過敏症の方は、オフィスホワイトニングは避け、光照射の必要が無いホームホワイトニングを選択するのが良いでしょう。

5.ホームホワイトニングを選択する場合に知っておいて頂きたいこと

光過敏性やその他の理由からオフィスホワイトニングではなく、ホームホワイトニングを選択する場合、事前に確認しておきたいことがあります。

それは「オフィスホワイトニングと同じ薬剤(過酸化水素)を使用しているかどうか」です。

一般的な日本の歯科で購入したホームホワイトニングの薬液は、ホワイトニング効果の弱い「過酸化尿素」を使用しているケースが多く、寝てる間など長時間の装着が必要なため、途中でやめてしまう方が多いです。当医院は、薬監申請を行い認可を得ているため、ホワイトニング効果の強い「過酸化水素」を使用した薬剤を取り扱っており、装着時間が1時間程度で済みます。

6.まとめ

いかがでしたでしょうか。ホワイトニングは、健康な歯を傷つける事なく、歯を白くする事ができる安全な方法です。しかし、薬剤を使いますから、いくら安全基準を満たしていても、多少の副作用が起こる事があります。
副作用のほとんどは、知覚過敏などの痛みです。“痛み”も起こりえる事がわかっていれば、怖いものではありません。これらの痛みや知覚過敏は薬による一時的なもので、時間の経過と共に必ずなおるのでご安心下さい。

副作用について、よく理解していただいた上で、安心してホワイトニングを受けていただき、白く輝く歯を手に入れましょう!

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