本当に白くなる?こんなホワイトニング歯磨き粉は危険!

歯を白くしたいと思っている方は、歯磨きで歯を白くする事ができたらお手軽で嬉しいですよね。ホワイトニング歯磨き粉は、本当に白くなるのでしょうか?また使用しても安全なのでしょうか?今回は、ホワイトニング歯磨き粉の種類、歯磨き粉に含まれている成分について詳しく解説していきたいと思います。

ホワイトニング歯磨き粉画像1

1.ホワイトニング歯磨き粉の種類

ホワイトニング効果があるとうたっている歯磨き粉は、数多く市販されています。しかしその多くは、歯自体の色を白くするものでは無く、歯の表面の汚れを落とすタイプのものです。中には歯が白くならないばかりか、使用方法を誤ると歯の表面を傷つけるなどの害作用があるものもあります。
ホワイトニング歯磨き粉を使用する際には、歯磨き粉の種類と配合成分を知って、正しく選び、正しく使用する事が大切です!

(1)ホワイトニング成分配合タイプ

歯科医院のホワイトニング(オフィスホワイトニング・ホームホワイトニング)では、ホワイトニング成分として「過酸化水素」「過酸化尿素」が使われています。これらの成分が含まれている歯磨き粉は、日本では薬事法によって市販する事ができません。
しかし、ホワイトニング先進国であるアメリカでは、20年以上も前からホワイトニング成分配合の歯磨き粉が使われており、効果が実証されています。

最近では、日本でも大型ショッピングサイト等で購入できるものも増えてきていますが、購入から使用まで自己責任になります。

当院では、ホワイトニング成分が入っている歯磨き粉を取り扱っています。特にホワイトニング後の色戻りを防ぐためのアフターケアとしておすすめしています。

歯磨き粉だけで、通常のオフィスホワイトニングやホームホワイトニングのような効果がでる事は考えにくいですが、単独で使用する事も可能で、ステインの除去効果や知覚過敏抑制効果もあります。
ホワイトニング成分配合タイプの歯磨き粉を購入する際は、できるだけ歯科医院で取り扱っている安全な物を購入していただき、歯科医師の指示のもと使用していただく事をおすすめします。

(2)ポリリン酸タイプ

ポリリン酸が配合されたタイプの歯磨き粉は、ホワイトニング成分が配合されているもののように、歯を漂白する事はできませんが、表面に付着した汚れを除去する力があります。歯、本来が持つ白さに戻す事ができます。また、ポリリン酸は、歯をコーティングして汚れをつきにくくする効果もあるので、白い歯を維持させる頃ができます。
ただし、ポリリン酸配合であれば、何でも良いというわけではありません。”短鎖ポリリン酸”が含まれているものにしてください。他に、“長鎖ポリリン酸”“中鎖ポリリン酸”が存在しますが、汚れの除去効果に向いているのは“短鎖ポリリン酸”だけです。ですから購入する際には、成分表示に“短鎖ポリリン酸”と買いてあるものを選ぶようにしましょう。

(3)研磨剤タイプ

一般的にドラッグストアなどで市販されている「ホワイトニング歯磨き粉」はこの研磨剤タイプのものです。「歯の表面に付着している汚れを落として、歯を本来の白さにする」という意味合いで“ホワイトニング”という言葉が付けられています。
研磨剤が多く含まれている歯磨き粉、粒子が荒い研磨剤が含まれている歯磨き粉は、磨きすぎると歯のエナメル質が削れ、知覚過敏の原因となる場合があります。それに、エナメル質が削れて薄くなると、下の象牙質の色が透けて見えるようになり、さらに黄ばんで見えるようになってしまう事があります。
歯の汚れを落としたいからと、むやみに使用せず、きちんと使用方法を守る事が大切です。また、成分がよくわからない歯磨き粉は、使わないようにする方が良いでしょう。

2.「清掃剤」配合の歯磨き粉に注意

「研磨剤」というと歯を削るイメージが強いため、最近では「清掃剤」と表記されているものが多いですが、成分は研磨剤と同じです。研磨剤には、様々な種類があります。注意が必要なものもありますが、比較的安全なものもあります。代表的な成分を知り、歯磨き粉選びの参考にしてみてください。

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(1)注意が必要な配合成分

  • 無水ケイ酸(シリカ)
    ガラスやシリコンの材料となる成分で、歯のエナメル質と同等、もしくはそれ以上の硬さの研磨剤です。粒子が荒い研磨剤で、着色汚れがよく落ちますが、歯を傷つける可能性が高い成分です。
  • 含水ケイ酸
    タルクと呼ばれる化学物質で、滑石という鉱石を微粉砕した無機粉末です。無水ケイ酸よりも硬度は低く、比較的危険度は低い研磨剤ですが、粒子の大きいものもあるので注意が必要です。研磨力が強く、歯を傷つける危険があります。
  • 炭酸カルシウム・水酸化アルミニウム・リン酸水素カルシウム
    歯の硬さよりも軟らかい粒子ですが、石と同等の硬さがあります。粒子が大きい場合は、研磨力が強く、歯を傷つける恐れがあります。

(2)研磨剤が含まれていても安全なもの

  • 薬用ハイドロキシアパタイト
    清掃剤の一種ですが、超極小粒なので、歯に優しく安全です。歯を傷つける可能性はほぼありません。歯の表面を研磨して削るのでは無く、歯の表面に付着した汚れを吸着して除去します。再石灰化を促す効果もあり、歯に良い成分だと言えます。
  • 歯科医院専売の、安全性重視のもの
    歯科医院専売の歯磨き粉は、上で挙げた研磨成分が含まれていても、市販の危険な製品とは違い含有量が少なく、安全性を重視したものになります。清掃剤・研磨剤は、含有量まで表記されていませんが、歯科医院専売のものなら安心です。

3.研磨剤が多く含まれている歯磨き粉を多用すると…

(1)歯の表面を傷つける

研磨剤が多く含まれている歯磨き粉を多用すると、歯の表面のエナメル質を削ってしまう可能性があります。ぱっと見て削れているように見えなくても、見えない細かな傷ができています。
特に、歯磨きをする時の力が強い人、固めの歯ブラシを使用する人は、どんどんエナメル質が薄くなってしまう事があるので、注意が必要です。

(2)黄ばみの原因になる

一時的には、汚れが取れて白くなったと感じても、歯の表面に細かな傷がついているため、再び着色汚れが付きやすくなります。細かい傷の中に汚れが入り込むと、さらに汚れが強く付着してしまう事もあります。

また、削れてしまう事によって、エナメル質が薄くなると、下の象牙質の色が透けて見えるようになり、黄ばみを強く感じるようになる場合もあります。

(3)歯がしみる原因となる

歯の表面が削れてしまうと知覚過敏を起こす事があります。多くは研磨剤入り歯磨き粉の使用中止する事で、徐々に知覚過敏は治まってきます。痛みが長引く場合、痛みが強い場合は、治療が必要になってきます。

4.当院のホワイトニング歯磨き粉をおすすめする理由

当院で販売している歯磨き粉は、アメリカから直輸入している“ホワイトニング成分配合歯磨き粉”です。ホームホワイトニングで使用されるのと同じ「過酸化尿素」が配合されています。ホワイトニング効果に即効性はありませんが、歯を白く維持するのに効果的です。研磨剤は配合されていないので、歯を傷つける心配もありません。

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5.まとめ

いかがでしたでしょうか。“ホワイトニング歯磨き粉”と言っても、種類は様々で、含まれている成分も異なります。

  • 歯を白くする効果がある「ホワイトニング成分配合タイプ」
  • 歯を漂白する事はできないが、表面に付着した汚れを除去し、歯をコーティングする「ポリリン酸タイプ」
  • 歯の表面に付着している汚れを削り落として、歯を本来の白さに戻す「研磨剤タイプ」

これら3種類が代表的なものです。注意すべきは、研磨剤タイプの歯磨き粉の使用方法です。むやみに使用すると、歯のエナメル質が削れて、歯を傷めてしまう場合や、下の象牙質が透けて更に黄ばんで見えるようになる場合があります。使用方法をきちんと守ること、購入する際には配合されている研磨剤成分をよく確認することが大切です。

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