矯正中でもホワイトニングは受けられる?整った歯並びと白い歯を手に入れるための手順とは

整った歯並びと白い歯は、口元の印象をより魅力的なものにします。矯正治療をしている方では、歯並びが整ってくると、「歯を白くして、もっと口元をきれいに見せたい」と感じる方も多いようです。今回は、整った歯並びと白い歯を両方手に入れるための方法と手順を詳しく解説していきたいと思います。

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1.矯正中でもホワイトニングは受けられるのか?

歯列矯正には、歯の表面に固定式のブラケットとワイヤーを取り付けて歯を動かす「ブラケット矯正」と、取り外し可能な装置を装着して歯を動かす「マウスピース矯正」「床矯正」があります。「床矯正」は、顎の成長を利用して歯並びを整える方法で、一般的に子供に対して行われるので、ここでは除外して考えたいと思います。
矯正中にホワイトニングが受けられるのは、「マウスピース矯正」と、ブラケット矯正の中でも歯の裏側にブラケットを装着する「裏側ブラケット矯正」です。ただし、極端に歯並びが悪い場合には、ホワイトニングにムラができやすくなるため、ある程度歯並びが整ってからホワイトニングをする事をおすすめします。

2.マウスピース矯正の場合

マウスピース矯正の場合、矯正治療とホワイトニングを同時に行う事ができます。オフィスホワイトニング、ホームホワイトニングそれぞれの注意点をまとめると次のようになります。

(1)オフィスホワイトニング

オフィスホワイトニングとは、歯科医院で施術するホワイトニング方法です。歯面にホワイトニング剤を塗布し、特殊なライトを照射して歯を白くする方法です。個人差や、使用しているオフィスホワイトニングによって差がありますが、即効性があるのが特徴で、1回の施術で歯を白くする事ができます。
マウスピース矯正中でも、オフィスホワイトニングを行う事ができます。矯正用のマウスピースは、1日20時間以上の装着が基本ですが、オフィスホワイトニングは、1時間半前後で終わりますので、ホワイトニング中マウスピースを外す事は全く問題ありません。

(2)ホームホワイトニング

ホームホワイトニングは、歯科医院で自分専用のマウスピースを作り、自宅で装着して、歯を白くする方法です。1日数時間の装着が必要です。2週間程度装着すると、歯が白くなります。
マウスピース矯正中でもホームホワイトニングを行う事ができますが、いくつか注意点があります。注意点は次の2点です。

a. 矯正用のマウスピースにホワイトニングジェルを入れて使用する際の注意事項

インターネットのサイトなどでは、ホワイトニング用マウスピースを作成する費用が抑えられるなどの理由で、矯正用のマウスピースの中にホワイトニングジェルを入れる方法を紹介されている事があります。しかしこの方法は、あまりおすすめできません。
矯正用マウスピースは、ホワイトニングマウスピースに比べて素材が固く、歯にかなり密着する作りとなっています。ホワイトニングジェルを入れると、ジェルのほとんどがはみ出してしまいます。薬剤が歯の表面にとどまらず、ホワイトニング効果が低くなります。しかしながら当医院ではせっかく矯正用のマウスピースがあるのであれば、まずはそれで試して白くならなければホームホワイトニング用のマウスピースの作製をお勧めしています。

b. 装着時間が短いホームホワイトニングを使うこと

矯正用マウスピースは、原則1日20時間の装着が必要です。ホームホワイトニングを行う場合は、矯正用マウスピースを外している時間に行う必要があります。ホームホワイトニングは、歯科医院によって取り扱っているものが異なり、使用する薬剤の種類や濃度によって、マウスピースの装着時間が変わります。短時間の装着で済む、効果の高いホームホワイトニング薬剤を選ぶようにしましょう。
一般的なホームホワイトニング薬剤は「過酸化尿素」が使われており、1日2時間〜7時間程度の装着が必要です。7時間必要なものでは、寝ている間ずっと装着しなくてはなりませんので、矯正用マウスピースの装着の妨げになります。当院のホームホワイトニングジェルは、「過酸化水素」が使われており、即効性があるため、1日1時間の装着で問題ありません。

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3.ブラケット矯正の場合

ブラケット矯正には、歯の表側にブラケットを装着する「表側ブラケット矯正」と、歯の裏側にブラケットを装着する「裏側ブラケット矯正」があります。いずれも、歯にブラケットを装着しているため、マウスピースを付ける事はできません。そのため、2週間以上マウスピースを装着する必要があるホームホワイトニングは行う事ができません。オフィスホワイトニングを行う場合のタイミングについて、「表側ブラケット矯正」「裏側ブラケット矯正」に分けて解説したいと思います。

(1)表側ブラケット矯正

ブラケットを付けている最中は、オフィスホワイトニングを行う事ができません。矯正治療をする前か後であれば、ホワイトニングを受ける事ができますが、できたら治療後に行う事をおすすめします。ブラケット矯正の治療期間は、歯の移動距離など歯並びの状態によって大きく差がありますので、1年〜3年程度となります。
治療前にホワイトニングを行う場合、ホワイトニング後の歯にブラケットの接着剤をつける事になるため、歯にダメージを与える可能性があります。また、ホワイトニング後に白さを維持するためのメンテナンスを受けたくても、矯正中はメンテナンスとしてのホームホワイトニングを行う事ができません。表面の汚れを十分に取り除く事も難しくなります。矯正治療中に色の後戻りが起きてしまう事は避けられませんので、それであれば矯正後にホワイトニングを行う方が効率的にも良いといえます。

(2)裏側ブラケット矯正

裏側ブラケット矯正の場合は、ブラケットは裏側に付いているので、歯の表側に施術をするオフィスホワイトニングは、問題無く行う事ができます。ただし、裏側ブラケット矯正といっても、表側ブラケット矯正と併用した矯正方法があります。装置が目立つ上の歯は裏側に装置を取り付け、装置が目立たない下の歯は違和感が少ない表側に取り付ける事方法です。この場合、装置が表側に付いている下の歯にはホワイトニングを行う事ができません。上下同じように歯を白くするには、やはり矯正治療を終えてからホワイトニングをするのが良いでしょう。

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4.矯正中にホワイトニングをする場合の注意点

矯正中にホワイトニングをする場合には、いくつか知っておいて欲しい注意点がありますので紹介したいと思います。

(1)知覚過敏が出やすい

矯正治療中は、歯を動かしている関係上、知覚過敏が起きやすくなっています。噛み合わせが悪い人は、歯の根元が外にさらされている事も多く、矯正で歯を移動させると、歯周病と似た状態になり、敏感になりやすくなっています。それまで歯ぐきに隠れていた部分が外に露出する事がありしみる場合があります。ホワイトニングでは、施術中や施術後にしみるような痛みが出る事があります。ただでさえ知覚過敏が起きやすい矯正中は、しみるような痛みが出やすくなります。

(2)マウスピース矯正中は、歯に着色が付きやすい

マウスピース矯正中の方は、飲食物に含まれる着色性成分が歯の表面に停滞しやすいため、歯に着色が付きやすくなります。マウスピースを外して食事をするように徹底し、着色性の強い飲食物(コーヒー、赤ワイン、カレー、ケチャップ、ソース)などはできるだけ控えるようにしましょう。食べた場合には、すぐに歯みがきをするようにしましょう。

5.まとめ

いかがでしたでしょうか。矯正中でも、条件が合えばホワイトニングを行う事ができます。最後にまとめると次のようになります。

  • マウスピース矯正
    オフィスホワイトニング:可能
    ホームホワイトニング:マウスピースの装着時間が短いものなら可能
  • 表側ブラケット矯正
    オフィスホワイトニング:不可
    ホームホワイトニング:不可
    矯正治療後にホワイトニングをするのがおすすめ
  • 裏側ブラケット矯正
    オフィスホワイトニング:可能
    ホームホワイトニング:不可

矯正治療中でも行える場合がある事がお分かりいただけると思います。矯正治療中ホワイトニングができない場合でも、治療後にホワイトニングを行っていただく事で、すぐに歯を白くする事ができます。自分の矯正方法に合った、効率のよい方法で、ホワイトニングを行うようにしましょう。

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