オフィスホワイトニングとホームホワイトニングの違いを徹底解説!

歯の色を白くするホワイトニングは、主に2種類の方法があります。歯科医院で施術を行う「オフィスホワイトニング」と、自宅でマウスピースを装着して行う「ホームホワイトニング」です。
本記事では、この2つの違いについて詳しく解説していきたいと思います。

オフィスホーム比較画像1

1.オフィスホワイトニングとホームホワイトニング

(1)オフィスホワイトニングとは

オフィスホワイトニングは、歯科医院で施術を行うホワイトニング方法です。歯に直接ホワイトニング剤を塗布し、専用の光を照射して活性化させ、歯を白くしていきます。短期間の施術で、歯を白くする事ができます。

(2)ホームホワイトニングとは

ホームホワイトニングは、自宅で行うホワイトニング方法です。歯科医院で、自分の歯の形に合った専用のマウスピースを作ってもらい、自宅でマウスピースにホワイトニングジェルを入れて、自分で歯に装着して歯を白くする方法です。自宅で自分のペースでホワイトニングをする事ができます。オフィスホワイトニングと比較すると、効果が現れるまでに時間がかかるという特徴があります。

2.2つのホワイトニング方法の違いを徹底比較

様々な方向から、2つのホワイトニング方法を比較してみたいと思います。

(1)使用薬剤

オフィスホワイトニングの薬剤には、「過酸化水素」が使われています。過酸化水素は、歯の表面のエナメル質に含まれている着色有機物質を無色化し、歯を白くします。そしてエナメル質の下の、象牙質の色が透けないように、「マスキング効果」を発揮します。マスキング効果とは、エナメル質表面の構造を球状に変化させ、光の反射によって、象牙質の色が透けて見えないようにする効果です。

ホームホワイトニングの薬剤は、一般的に「過酸化尿素」が使われています。「過酸化尿素」は、分解されて「過酸化水素」になりますので、基本的には同じメカニズムで歯のホワイトニングが行われます。
「過酸化尿素」が、「過酸化水素」と「尿素」に分解されるのに、約8時間もの時間がかかります。そのため、多くのホームホワイトニングは、就寝中8時間程度、マウスピースの装着が必要です。
当院のホームホワイトニングは、薬監申請という書類で認可を得ているため、「過酸化水素」が配合されたジェルを使用しています。短時間で効果が現れやすいので、マウスピースの装着時間も1日1時間と短くて済みます。

(2)ホワイトニング効果が現れるまでの時間

オフィスホワイトニングは、即効性があり、1回の施術でもホワイトニング効果が得られます。ただし、効果の程度は、ホワイトニングの機種により異なり、個人差も大きいので一概には言えません。ホワイトニングの機種によっては、希望の白さになるまでに数回の施術が必要なものもあります。
目安として、一般的なオフィスホワイトニングシステムでは、1回の施術でシェードガイド上2段階程度、歯が白くなり、数回の施術が必要な事があります。当院で使用している「Zoomホワイトスピードライト」の場合は、1回の施術でシェードガイドで6〜8段階程度、歯が白くなるので、多くの場合1回の施術で満足のいく白さになります。
(以下の画像は、歯の色をランクで示したシェードガイドで、左にいくほど色が白くなります。)

オフィスホーム比較画像2

ホームホワイトニングは、オフィスホワイトニングと比較して、効果の現れ方がゆっくりです。白さを実感するまでに、平均2週間〜4週間程度の時間がかかります。

(3)1回の治療にかかる時間

オフィスホワイトニングは、1回の施術につき1時間程度の時間がかかります。お仕事に合間など、短時間でホワイトニングを行う事ができるので、忙しい人にもぴったりです。

ホームホワイトニングの毎日のマウスピース装着時間は、使用するホームホワイトニングジェルによって異なります。一般的な「過酸化尿素」のホワイトニングジェルの場合は、1日6時間〜8時間の装着を基本としており、寝ている間中、マウスピースを装着する必要があります。当院で使用している「過酸化水素」のホワイトニングジェルの場合は、1日1時間程度、マウスピースを装着します。

(4)ホワイトニング効果の持続期間

ホワイトニングで得た歯の白さは、永遠ではありません。時間の経過と共に、どうしても色戻りが起こります。

オフィスホワイトニングは、短時間でホワイトニング効果が出る施術方法のため、ホワイトニング剤が歯の深くまで浸透せず、色戻りまでの期間が短くなります。一方、ホームホワイトニングは、じっくりと時間をかけて歯を白くしていくため、薬剤が深くまで浸透し、色戻りまでの期間が長くなります。

せっかく歯を白くしたのに、戻ってしまうのは残念だと思うかもしれませんが、いずれのホワイトニング方法も、適切なメンテナンスを行う事で、持続期間は延ばす事ができます。

(5)費用

ホワイトニングは自費診療なので、歯科医院毎に料金は異なる。使用するホワイトニング器機/薬剤によっても異なるが、費用の目安は次のとおりです。

  • オフィスホワイトニング
    15000円〜50000円が相場です。ただし、ホワイトニングシステムの種類によっては、1回の施術では十分な効果が得られない場合もあります。数回の施術が必要な場合は、回数分の費用がかかります。
    当院の場合は、1回の効果が高い「Zoomホワイトスピードライト」を使用しており、31900円となっています。
  • ホームホワイトニング
    10000円〜30000円が相場です。歯科医院によって、マウスピースだけ、もしくはホワイトニングジェルのみの価格設定になっている場合や、マウスピースとジェル数本のセット価格となっている場合があります。
    当院の場合は、マウスピース上下17000円、過酸化尿素のホワイトニングジェル2週間分の4本で6400円となっています。

インスタグラムでもオフィスホワイトニングとホームホワイトニングを比較した記事を投稿しています。合わせてご覧ください!

3.ホワイトニング方法の選び方

オフィスホワイトニングとホームホワイトニングは、どちらも歯を白くする目的で行われますが、施術方法や効果が現れるまでの時間、1回の治療にかかる時間、ホワイトニング効果の持続期間には違いが見られます。ご自分に合ったホワイトニング方法を選択し、ホワイトニングを行いましょう。
「どんな人にどちらのホワイトニング方法が向いているのか」具体的な例を紹介したいと思います。

(1)できるだけ早く歯を白くしたい人

即効性のあるオフィスホワイトニングがおすすめです。ホームホワイトニングでは、効果が現れるのに時間がかかるため、なかなか理想の白さにならない場合があります。

(2)毎日マウスピースを装着するのが面倒な人

全てを歯科医院に任せられるオフィスホワイトニングがおすすめです。ホームホワイトニングは、自分で毎日しっかりマウスピースを装着しなくては、効果が現れません。マウスピースを毎日装着するのを忘れてしまったり、自分で管理するのが面倒だと感じる人は、オフィスホワイトニングの方が良いでしょう。

(3)白い歯をできるだけ長く維持したい人

色戻りしにくいホームホワイトニングがおすすめです。ホームホワイトニングは、効果が現れるまでに時間がかかりますが、じっくり白くしていく分、薬剤が歯に浸透しやすく、色戻りしにくいという特徴があります。
また、追加でホワイトニングジェルを購入する事ができるため、歯の色戻りが気になってきたら、再びホームホワイトニングを行う事で、長い期間白い歯を維持し続ける事ができます。

オフィスホーム比較画像3

自分に合ったホワイトニングを選ぶ方法をインスタグラムでも紹介しています。あわせてご覧ください。

4.2種類のホワイトニングを併用するホワイトニング方法

オフィスホワイトニングとホームホワイトニングを併用するホワイトニング方法を「デュアルホワイトニング」と言います。デュアルホワイトニングは、歯をとことん白くしたい人には一番おすすめの方法です。
両方のメリットを兼ね備えており、どちらか単独では、到達できないレベルまで歯を白くする事ができます。
即効性のあるオフィスホワイトニングで一気に歯を白くした後、ホームホワイトニングで更に白さを定着させていきます。ホワイトニング終了後も、色戻りが気になってきたら、一定期間ホームホワイトニングを再開し、白さを維持していく事ができます。

5.まとめ

いかがでしたでしょうか。オフィスホワイトニングとホームホワイトニングは、施術方法、効果が現れるまでの時間、1回の治療にかかる時間、ホワイトニング効果の持続期間など、それぞれ特徴が異なる事がお分かりいただけましたでしょうか。希望の歯の白さに近づけるよう、自分に合った方法で歯のホワイトニングを始めてみましょう!

関連記事