【歯を綺麗にしたい方】審美歯科まとめ

「歯を綺麗にしたい」と思っている方、自分の歯の悩みはどの部分にあるでしょうか?歯科医院では、虫歯や歯周病の治療だけでなく、歯を綺麗にする治療「審美歯科治療」も行っています。審美歯科とは、歯を白く綺麗にする治療や、歯並びを綺麗にする治療などを行う科です。

今回は、ホワイトニング専門歯科である当院で行っているホワイトニング治療だけでなく、一般的な審美歯科治療の内容についても触れて、審美歯科について詳しく解説していきたいと思います。

画像1【歯を綺麗にしたい方】審美歯科まとめ

1.審美歯科とは

審美歯科とは、歯並びや歯の白さ、健康的な口腔の美しさに焦点を当てた歯科医療の事です。
一般の歯科診療では、虫歯や歯周病などの病気の機能回復を主な目的としているため、保険内で行う診療では、目立つ部分にも関わらず金属の被せ物が使われたり、変色しやすい素材が使われたりする事があります。しかし、審美歯科では、歯は機能さえ回復すれば良いもののではなく、顔や表情と調和した美しい口元も大切だと考えています。

審美歯科は、「美しく見える」だけではなく、「きちんと噛める・話せる」といった正しい機能も大事にします。歯や口の健康増進・健康的な美しさを長く保っていく事を目的とした治療なのです。

審美歯科についてインスタグラムでも詳しく解説していますのであわせてご覧ください。

2.審美歯科に寄せられる悩み

では実際、審美歯科に寄せられる悩みには、どのような悩みが多いのでしょうか。代表的なものをあげていきたいと思います。

  • 黄ばみが気になり歯を見て笑えない
  • 歯茎の黒ずみ
  • 歯の形が気になる
  • 歯列が気になる
  • 銀歯が目立つ

など、審美歯科に寄せられる悩みは、歯の色、歯ぐきの色、歯の形、歯並び、銀歯の悩みなど多岐に渡ります。

これらの悩みを解決しようとする場合には、それぞれに応じた適切な処置が必要になってきます。それぞれの原因と対処法について順番に説明していきたいと思います。

3.【悩み1】歯の黄ばみの原因と対処法

歯の黄ばみの原因は様々です。黄ばみの原因を明らかにし、原因に応じた対処方法をとる事が大切です。考えられる黄ばみの原因と、その対処法は次のようになります。

(1)歯そのものの色が黄ばんでいる

着色が歯のエナメル質内部にまで浸透している場合や、加齢により象牙質が黄色くなっている場合に、歯そのものに黄ばみが見られます。白くするためには、「オフィスホワイトニング」もしくは「ホームホワイトニング」が必要です。

a. オフィスホワイトニング

歯科医院で歯科医師の管理の元で行うホワイトニング方法です。歯科医院で、歯の表面にホワイトニング剤を塗布し、ライトを照射して、歯を白くします。ホワイトニング剤の主な成分は「過酸化水素」です。短時間で高いホワイトニング効果が得られる方法です。ただし、効果の現れ方や費用は、使用しているホワイトニング機器によって異なります。
当院で行っている「Zoomホワイトスピードライト」は、特に1回の効果が高いホワイトニング機器で、1回の通院で6~8段階白さをアップする事が可能です。

b. ホームホワイトニング

歯科医院で歯の型を取り、自分専用のマウスピースを作製した後、自宅でマウスピースを装着し薬剤を使って歯を白くする方法です。オフィスホワイトニングと比較して、低濃度の薬剤を用いているため、十分な効果が現れるまでに時間がかかります。平均して2週間程度続けると、次第に黄ばみが解消され、白い歯になっていきます。

ホームホワイトニングは、即効性はありませんが、じっくり白くしていくので色戻りもしにくくなります。また、自分のペースで続けられる事もメリットの一つです。白さに満足した場合には中断する事もでき、もっと白くしたい場合には、ホワイトニング剤を追加で購入する事もできます。歯の白さをキープしたい方は、オフィスホワイトニングのアフターケアとしてホームホワイトニングを併用するのがおすすめです。

(2)歯に着色が付いている

着色汚れは、ステインとも呼ばれます。タバコやコーヒー、色の濃い飲食物などによって歯に付着します。多少の着色であれば、歯科医院で行っている歯の表面のクリーニング(PMTC)で除去する事ができます。着色のしやすさには個人差がありますが、長期に渡って着色が付いていると、色がエナメル質の内部にまで浸透してしまいクリーニングだけで黄ばみを改善するのは難しいでしょう。ホワイトニングが必要になります。

(3)歯石がついている

歯石が付いている歯は、黄ばんで見えます。
歯石は、歯垢が唾液の成分によって石灰化し、石のように固くなったもので、歯ブラシで落とす事ができないので、定期的に歯科医院で歯石除去を受ける必要があります。歯石は付いたままにしておくと、見た目の問題だけでなく、虫歯や歯周病の原因となります。問題が無くても半年に1度は除去するようにしましょう。

(4)被せ物が劣化している

保険内の被せ物で使われるプラスチックは、2、3年経つと劣化し、黄色く変色してきます。機能的には問題はありませんが、見た目は美しくありません。変色したプラスチックは元にはもどりませんので、作り替える治療が必要になります。劣化・変色を防ぐためには、オールセラミックなど劣化の心配が少ないものを利用するのが良いでしょう。

(5)神経が死んでいる

神経が死んでいる歯は、グレーがかったように黒ずんできます。色のトーンが落ちるので、黄ばんでいるように感じる事もあるでしょう。歯の内部にホワイトニング剤を入れて白くする方法や、セラミック等の被せ物を入れる方法があります

(6)抗生物質による変色

永久歯の形成期である出生直後から8歳頃までに、テトラサイクリン系の抗生物質を大量に投与された場合、歯の表面が、グレーがかったような色となって生えてきてしまう事があります。最近では、この抗生物質はあまり使われないようになっていますが、昭和40年代前後に生まれた人に多いようです。
このようなテトラサイクリン歯の場合は、オフィスホワイトニングでも白くするのは難しくなります。ホームホワイトニングと併用する事で、効果が見られる場合もあります。
ホワイトニングでどうしても難しい場合には、歯の表面に付け爪のように貼付ける「ラミネートベニア」や、セラミックの被せ物をする方法があります。

歯の黄ばみの原因と対処法は、インスタグラムでも前編・後編にわけて詳しく解説しています。あわせてご覧ください!

こちらが前編。

こちらが後編です。

4.【悩み2】歯茎の黒ずみ

歯茎の色が黒ずむ原因としては、メラニン色素の沈着や、メタルタトゥー、歯肉炎や歯周病が考えられます。それぞれ対処方法が異なります。

(1)メラニン色素の沈着

歯茎も皮膚と一緒で外部からの刺激によって、メラニン色素の沈着が起こり黒ずんだようになります。原因は、タバコや紫外線、刺激の強い飲食物の継続的摂取などが考えられます。メラニン色素が沈着しやすいかどうかは、肌の質が人それぞれ違うように、個人差があります。歯茎は一度黒ずむと、自然に元の色に戻すのは難しいので、黒ずみを改善したい場合には治療が必要です。
歯茎に薬剤を塗布し、歯茎の表面をピーリングする「ケミカルピーリング」や「レーザー治療」があります。

(2)メタルタトゥー

治療で使用した被せ物や歯の土台に使われている金属が溶け出して、歯茎が黒ずんでしまう事があります。この黒ずみを「メタルタトゥー」と言います。保険内診療で使われる金属を入れた場合に度々起こります。
多くの場合、歯茎の奥深くまで金属イオンが浸透してしまっているため、電気メス等で歯茎の一部を切り取る手術が必要になってきます。メタルタトゥーを防ぐためには、変色の原因となる金属を取り除き、「ファイバーコア」の土台や、「オールセラミック」の被せ物を使用するのが良いでしょう。

(3)歯肉炎・歯周病

歯肉炎・歯周病によって、歯茎が炎症を起こし、歯茎が黒ずんでみえる事があります。歯肉炎・歯周病の治療を優先して行いましょう。
歯茎が赤みを帯びている程度であれば、軽い歯肉炎の可能性が高いですが、“黒ずんでいる”となると、歯周病が中程度〜重度にまで進行している可能性があります。早めに治療を行うようにしましょう。

5.【悩み3】歯の形が気になる

前歯の隙間や歯の形が気になる場合、歯列に問題がなければ、矯正装置を装着せずに、被せ物などを利用して短期間の治療で改善する事ができます。

(1)セラミッククラウン治療法

歯の全周を1.5㎜〜2㎜程度削り、セラミックで出来た被せ物をする方法です。美しく見える歯の形の被せ物を入れる事ができます。

(2)ラミネートベニア法

歯の表面を1㎜程度削り、歯の表面にセラミックのプレートを貼付ける治療法です。セラミッククラウン治療法と比較すると、歯を削る量が少なくて済みます。ただし、噛み合わせの状態によっては、外れやすくなるため、適さないケースがあります。

(3)ダイレクトボンディング法

歯を削る事なく、歯の表面に薬液処理をして、そこにコンボジットレジンという材料を接着させる事で、歯の形や色調を変える方法です。変色しやすいのがデメリットです。

6.【悩み4】歯列が気になる

歯列の歪みは、見た目の問題だけで無く、噛む・話すなど機能的な面から問題が生じやすくなります。矯正治療方法としては次の方法があります。

画像2【歯を綺麗にしたい方】審美歯科まとめ

(1)ブラケット矯正

矯正治療の中で、最も一般的な方法で、実績も多く確実な矯正方法です。歯にブラケットという装置を付け、ブラケットにワイヤーを通すことで、歯列を治していきます。口を開けた時に、金属性のブラケットが目立つのがデメリットでしたが、最近では、強化プラスチックを使った「透明ブラケット」や歯の裏側に矯正装置を付ける「裏側(舌側)矯正」が増えているので、矯正装置の審美面が気になる方でも安心です。

(2)マウスピース矯正

透明のマウスピースを順番に装着する事で、歯列を整える治療法です。透明なので目立たず、周りにもほとんど気付かれません。ただし、大きく歯を動かすような症例には向いていません。

7.【悩み5】銀歯が目立つ

銀歯を白い被せ物・詰め物に置き換える治療を行います。小さい虫歯であれば、コンポジットレジンという保険内で治療が可能な詰め物に置き換える事ができますが、銀歯を入れるほど一度歯を削っている場合には、適応できない場合が多いです。

審美歯科で、おすすめするのは、「オールセラミック」製の被せ物です。すべて白いセラミックでできており、透明感があるため自然の歯の質感に近く、細かく色味を調整する事ができるので、周囲とのバランスも良い自然な色合いの歯を入れる事ができます。金属イオンの溶出の心配も無く、着色もしにくいので、長期的に見ても、審美的に良い材料だと言えます。
その他、希望に応じて、内側が金属のセラミッククラウンや、プラスチック製のクラウンなどにする事もできます。

画像3歯を綺麗にしたいあなたへ、歯を白く綺麗にする方法

3.まとめ

いかがでしたでしょうか。審美歯科では、歯の色、歯ぐきの色、歯の形、歯並び、銀歯の悩みなどに対して、健康的に美しい歯を長く保っていくための治療を行っています。当院は、審美歯科の中でもホワイトニングを専門とする歯科医院です。歯の色にお悩みの方に、適したホワイトニング方法をご提案させていただきます。

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