ホームホワイトニングは効果がない!?白くならない時に考えられる原因とは

ホームホワイトニングは、歯科医院で施術するオフィスホワイトニングと比較して、効果が出始めるまで時間がかかります。ですから、なかなか効果が出ないと不安に感じてしまう方も多いと思います。
今回は、ホームホワイトニングで白くならない時に考えられる原因を詳しく解説していきたいと思います。

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1.適切に自宅でホワイトニングできているのか?

ホワイトニング効果に疑問を感じる前に、まず、適切に自宅でホワイトニングができているのかをチェックしてみましょう。ホワイトニング方法が間違っていると、十分な効果が現れない事があります。チェック項目は次のとおりです。

(1) 毎日装着しているか

ホームホワイトニングは、マウスピースを2週間毎日装着する事で、はじめて効果が現れてきます。特に最初に白くする時には、しっかりと継続する事が大切です。忘れてしまった日、さぼってしまった日があると、効果が現れにくくなります。

(2) 装着時間を守っているか

ホームホワイトニングは、キット(薬剤)に応じて、マウスピースの装着時間が決まっています。装着時間が少ないと、効果が現れにくくなります。基本的には、寝ている間(6時間以上)の装着が必要なものが多く、装着時間を守ることができない方も多いと推察されます。
ほとんどの歯科医院で提供されている「過酸化尿素」は薬剤の効果が低いため、長時間の装着が必要ですが、当院のホームホワイトニングでは薬監申請を行い認可を得て、よりホワイトニング効果の高い「過酸化水素」を提供しているため、装着時間は1日1時間程度です。

(3) ホワイトニングジェルの保管方法は合っているか

誤った保管方法をしていると、ホワイトニングジェルの成分が劣化し効果が現れにくくなります。ジェルはきちんとキャップをして、冷暗所で保管しなくてはなりません。また、ジェルの使用期限は購入からおよそ1年です。時間が経つと、成分が分解し効果が弱くなります。

(4) ホワイトニング後、すぐに飲食していないか

ホワイトニング期間中は、着色しやすい飲食分は極力控えるのがベストです。特にマウスピースを外した後、30分〜1時間は、歯に色が入りやすくなっているので、飲食を控えるようにしましょう。

(5) 効果があるホームホワイトニングキットを使っているか

使用しているホームホワイトニングキットが、効果があるものか今一度確認してみましょう。インターネット等で、自分で購入したホームホワイトニングキットは効果が現れにくい事があります。マウスピースが合っていない場合や、ホワイトニングジェルの濃度が低い場合、そもそもホワイトニング効果が無い薬剤の場合があります。

2.白くなりにくい歯/白くならない歯

ホームホワイトニングを適切な方法で正しく続けていても、なかなか白くならない場合、その歯は白くなりにくい歯かもしれません。そのような場合には、アプローチの方法を変える必要があります。

(1) 神経が死んでいる歯

虫歯などにより歯の神経を抜いた場合、また外傷などにより歯の神経が死んでしまっている場合は、一般的なホワイトニングを行っても効果を得る事ができません。歯の内部に薬剤を充填し、内側から歯を白くする方法があります。

(2) テトラサイクリン歯

テトラサイクリン歯とは、永久歯の形成時期である出生直後から8歳頃までに服用したテトラサイクリン系抗生物質の影響で歯が変色しているものです。黄色みが強いグレーがかった色、左右対称の縞模様が特徴です。
テトラサイクリン歯の場合、通常のホワイトニングでは効果が現れにくくなります。全く効果が無いわけではありません。オフィスホワイトニングよりもホームホワイトニングで時間をかけて白くする方が効果的です。ただし、時間がかかる事が多く、変色の程度によっては白くする事が難しい場合もあるので、よく歯科医師と相談しながらホワイトニングを行っていく事をおすすめします。

(3) エナメル質形成不全

エナメル質形成不全とは、歯が作られる段階で、何らかの問題が起こり、正常にエナメル質が作られなかった状態です。
軽度の場合は、歯の一部が白濁したように見られます。ホワイトニングで、一時的に白濁がより目立ってしまう事がありますが、ホワイトニング自体は可能で効果も望めます。ただし、思っているような白さにならない場合もあります。重度で、歯の黄ばみが強い場合には、ホワイトニングで色を改善する事は非常に難しくなります。オールセラミッククラウンやラミネートベニアなど、人工歯を入れる方法を検討するのがおすすめです。

(4) 人工歯

差し歯やレジン等の詰め物は白くなりません。ホワイトニングを行うと、人工歯以外の自分の歯だけが白くなり、人工歯の色はそのままになりますので、色の違いが目立ち美しく見えません。人工歯がある場合には、ホワイトニングで自分の歯が白くなった後、人工歯部分を白い色のセラミック等に作り替える事で、全体的に美しい口元になります。

3.歯ぐきの色

歯ぐきの色が原因で、せっかく歯のホワイトニングをしても、口元がきれいに見えず、効果が無いように感じている可能性も考えられます。
口の形や大きさによっては、歯ぐきの色も、歯の色と同じ位に目立つ事があります。ホワイトニングの効果が現れていても、歯ぐきが黒ずんでいると、口元が美しく見えないため、満足できない事があります。歯ぐきの黒ずみには次の原因が考えられます。

  • 金属が溶出による歯ぐきの黒ずみ
    保険の被せ物や詰め物、土台を口の中に使っていると、時間の経過と共に金属イオンが溶出して、歯ぐきに黒ずみを起こす事があります。金属を使わない
  • 喫煙などによる歯ぐきの黒ずみ
    喫煙や紫外線、刺激の強い食べ物の継続摂取によって歯ぐきにメラニン色素が沈着し、黒ずみを起こします。最も影響あるのは喫煙です。薬剤による表皮のピーリングや、歯科用レーザーで黒ずみを除去する方法があります。歯ぐきがきれいなピンク色になると、白い歯もより白く美しく見えるはずです。

4.ホワイトニング効果が現れにくい口腔環境

口腔内が、ホワイトニング効果が下がるような環境になっていないでしょうか。お口は、毎日使う体の器官です。口腔環境を定期的に見直す事が大切です。

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(1)歯に汚れや歯石がたくさん付着している

歯科医院でホワイトニングを始める際は、最初に汚れや歯石を除去し、薬剤が歯に浸透しやすい環境にします。しかし、長期間ホームホワイトニングを続けていると、再び汚れや歯石が付いてくる事があるでしょう。定期的に歯石除去やクリーニングを受けて、ホワイトニング効果が現れやすい口腔環境を保ちましょう。

(5) 着色しやすい飲食物を頻繁に摂取している

ホワイトニング期間中は、着色しやすい飲食物を極力控える事が望ましいです。コーヒーやお茶類、カレーやミートソース等の色の濃い食べ物、着色しやすくさせる炭酸飲料やスポーツドリンクは、なるべく控えるようにしましょう。

(6) 喫煙

喫煙は着色の原因となります。日頃、喫煙している方は、突然禁煙するのは難しい事だと思いますが、できるだけ控える事が望ましいです。そして、白い歯を維持したいとお考えでしたら、禁煙できるようにする事をおすすめします。喫煙している限りは、着色しやすい環境が続きます。白い歯と歯の健康のために禁煙は必要不可欠です。

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5.自分で購入したホームホワイトニングキット

ホームホワイトニングを行うための薬剤やマウスピースは、インターネット等で購入する事が可能となっています。コストは抑えられますが、安全面や効果の面では疑問もあります。自分で購入したホームホワイトニングキットで、十分な効果が現れない場合、考えられる問題点を挙げたいと思います。

(1)マウスピースが合っていない

自分で作るタイプのマウスピースでは、ぴったりと合うものは精密なものは作れません。マウスピースが合っていないと、薬剤がマウスピースの外で流れ出てしまい、薬剤の効果が十分に現れない事があります。

(2)過酸化水素でない薬剤を使っている

現在、日本では薬事法上、過酸化物が配合されたホワイトニング薬剤は、歯科医院で受けるオフィスホワイトニングと、歯科医院管理下で行われるホームホワイトニングのみ認められています。そのため、市販されている製品の多くは、ホワイトニング」とうたっていても、歯の色自体を白くするものでは無く、着色汚れを落とすタイプのものです。

(3)ホワイトニング薬剤の濃度が低い

海外製品の通販サイトなどでは、過酸化物が配合された薬剤も、実は購入する事ができます。あくまで自己責任での購入になります。過酸化水素や過酸化尿素が配合されている場合でも、濃度が低い場合には、ホワイトニング効果は現れにくくなります。

6.まとめ

いかがでしたでしょうか。ホームホワイトニングで、なかなか効果がでない、白くならないと感じる時に、今一度チェックしていただくポイントをまとめると次のとおりです。

  • 適切に自宅でホワイトニングできているのか
  • 白くなりにくい歯/白くならない歯ではないのか
  • 歯ぐきの色に問題はないのか
  • ホワイトニング効果が現れにくい口腔環境になっていないのか
  • 自分で購入したホワイトニングキットによる問題はないのか

ホームホワイトニングは、自宅でできる方法ではありますが、歯科医院との意思疎通も大切です。より、効果的にホームホワイトニングを行うために、お口のチェック、ホームホワイトニングをする際の注意等を、歯科医院で受けていただく事をおすすめします。

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