手軽に歯を白くできる歯のマニキュアの効果、使い方、デメリットについて解説!
歯を白くする方法のひとつに「歯のマニキュア」を塗る方法があります。
歯のマニキュアは、手軽に歯を白くできる反面、歯に汚れが付きやすくなるなどデメリットも多く存在します。
歯のマニキュアとはどのようなものなのか、その効果やデメリットをきちんと理解した上で、使用する事が大切です。
1.歯のマニキュアとは
爪に塗るマニキュアのように、歯の表面に塗料を塗って歯を白くみせるものです。
時間をかけずに、手軽に歯を白くする事ができます。
歯のマニキュアが効果的なケースには、次のようなケースがあります。
- ホワイトニング効果が無い差し歯や、神経の無い歯(失活歯)を一時的に白くしたい場合
- 結婚式や卒業式などのイベント、就職活動などで、印象を良くするために、その日だけ歯を白くしたい場合
- ホワイトニングができない妊婦さんが、どうしても一時的に歯を白くしたい場合
歯のマニキュアとはどういったものなのかインスタグラムでも解説しています。
2.歯のマニキュアの使い方
歯のマニキュアの使い方には、市販のものを買って自分で行う方法と、歯科医院で行う方法があります。
それぞれについて、特徴と使い方を詳しく紹介していきたいと思います。
(1)市販の歯のマニキュア
安価で手軽に試す事ができるのが特徴です。
価格の相場は1500円〜3000円程度で、ネットショッピングやドラッグストアなどで購入する事ができます。
効果の持続時間は短く、半日〜1日程度です。歯磨きで簡単に落とせるのですが、落としたくない時も擦ったりすると落ちてしまうので、注意が必要です。
ムラ無く上手に塗るには、手先の器用さ・テクニックを必要とします。
<使い方の手順>
- (1)歯磨きで歯の汚れを落とす
事前に歯磨きをして、歯の汚れを落とし、マニキュアを塗りやすくしておきます。
汚れが付いたままだと、マニキュアがムラになりやすくなります。
- (2)ティッシュやコットンで歯の表面の唾液を拭う
歯の表面に水分が付いていると、「ムラ」ができる原因となります。
また、剥がれやすくなってしまうため、ティッシュやコットンで歯の表面の水分をしっかりと拭き取りましょう。
- (3)1本の歯を2〜3回に分けて、歯の根元から先にかけてサッとひと塗りする
重ね塗りは色ムラになりやすいので止めた方が良いです。
普通のマニキュアよりも少し薄めに塗るくらいがちょうど良い量です。
- (4)乾くまで30秒程度そのまま待つ
乾くまでの時間、唾液が付着したりしないよう唇をめくって指で押さえておくなどして、そのまま待ちます。
乾くまでの時間は商品により異なりますので、事前に説明書等で確認するようにしましょう。
歯のマニキュアの使い方はインスタグラムでも解説していますのであわせてご覧ください。
(2)歯科医院で行う歯のマニキュア
歯科医院では、歯科用のマニキュアを使った「ホワイトコート」という方法があります。
歯の表面に、光で固まる白いプラスチック材をコーティングするものです。
ジェルネイルのようなものを想像すると良いでしょう。プロが行うので、技術が高く色ムラが少ないのが特徴です。
前から見て目立つ部位(前歯8本程度)に施術するのが一般的です。
価格は1万円~5万円程度で、市販の歯のマニキュアを使うよりも高額になります。
1〜2か月程度長持ちするので、すぐに落ちる心配はありません。
落とすには、もう一度来院していただく必要があります。
歯の表面のエナメル質に負担がかかるので、おすすめしていない医院も多いです。
価格も高額になるので、歯の状態がホワイトニングで効果が出るのであれば、ホワイトニングの方をおすすめする事もあります。
<ホワイトコートの手順>
- (ア) 歯科医師と相談
ホワイトコートについての説明を受けます。不明点があれば、この時に聞くようにしましょう。その後、ホワイトコートのカラーを決めていきます。何種類かの色があるので、十分に検討して決めるようにしましょう。実際に試し塗りをして仕上がりを確認できる事もあります。 - (イ) 歯のクリーニング
歯の表面の汚れを十分に落とします。ホワイトコートのムラを防ぎ、より理想的な白さに近づける事ができます。 - (ウ) ホワイトコートの処置
最初に「プライマー」という、専用の接着剤を歯の表面に塗布します。次に、「ベースコート」を塗り、光照射をしてコーティングします。その後、「トップコート」を塗り、光照射をして固めます。
3.歯のマニキュアのデメリット
安く済ませるのであれば「市販のマニキュア」、キレイに仕上げるのであれば「歯科医院のホワイトコート」というように、ご自分に合った方法を選ぶのが良いでしょう。
市販の歯のマニキュアは、安価で手軽に歯を白くできる便利さの反面、デメリットも多く存在します。
注意するべきデメリットについて紹介していきたいと思います。
(1)塗るのが難しいため、色がムラになりやすい
最大の注意点は、色ムラがでやすい点です。
見た目を白く美しくしたいにも関わらず、色ムラができてしまうと、かえって歯が汚く見えてしまいます。
(2)マニキュアの落とし残しがあると汚れが溜まりやすい
市販の歯のマニキュアは、基本的に歯磨きで落とせますが、歯磨きがきちんとされていないと、落とし残しをしてしまいます。
落とし残しがあると、その部分に歯垢などの汚れが付着しやすくなります。また、落とし残し部分周辺に着色を起こしやすくなります。
歯科医院のホワイトコートの場合も同様です。
市販のマニキュアと比較すると、長持ちしますが、時間が経つと、一部が剥がれてくる場合があります。
剥がれかけている状態は、汚れが溜まりやすくなるので、早めに受診をしてホワイトコートをし直すか、マニキュアを落とすようにしましょう。
(3)歯ぐきや唇に付着すると落ちづらい
マニキュアを塗布する時に、誤って歯ぐきや唇に付着してしまうと、落としづらくなります。
市販のマニキュアの塗布自体、テクニックを必要としますので、歯ぐきや唇に付着してしまう事は多々あります。
歯ぐきや唇に付着してしまうと、乾くまで待ってから爪などでそっと取り除くしかありません。
歯ぐきや唇を傷つけてしまう恐れもあるので、注意が必要です。
また、付着したままにするのも良くありません。
特に歯ぐきに付着したままになると、周辺に汚れが溜まり、歯周病の原因となる事があります。
(4)噛み合わせ面や、歯と歯の間には塗れない
噛み合わせ面は、噛み合わせに悪影響を与えるため、塗る事ができません。
また、歯と歯の間の細かい部分は塗る事ができなく、付着してしまうと落としづらいため、汚れが溜まりやすくなります。
(5)のっぺりとした不自然な白さになりがち
歯は透明感があるものです。
歯のマニキュアの白さは、どちらかというと、透明感が無いのっぺりとした白さです。
不自然な歯の白さになりがちなので、自然な仕上がりを求めている方には、向いていません。
その点、歯科医院の「ホワイトコート」の方が、市販のものと比べると、透明感があり色も選べるので、見た目の美しさを重視する場合は、「ホワイトコート」の方が良いでしょう。
このように実はデメリットもある歯のマニキュア。デメリットについてインスタグラムでも詳しく解説しています。
4.まとめ
いかがでしたでしょうか。歯のマニキュアは、人工歯や神経の無い歯には便利な方法です。
また妊婦さんなどホワイトニングができない方でも使えます。
歯のマニキュアの効果とデメリット等を考えると、どうしてもの場合以外はあまりおすすめできません。
本当に歯を白くしたい場合には、ホワイトニングがおすすめです!
ホワイトニングは、歯への負担が少ない施術方法です。安心して自分自身の歯を白くする事ができますので、まずはホワイトニングを検討してみてください。