今日から実践!歯を白くする習慣とは
白く美しい歯は、とても魅力的です。今回は、気軽に実践できる、歯を白くする習慣について解説したいと思います。
歯の黄ばみは、生まれつきの歯の質もありますが、「ステイン」と呼ばれる着色汚れによるものが原因となっている事も多いです。ステインは、歯の表面に付着しているものですが、歯に浸透して歯自体に黄ばみを起こす事もあるので、注意が必要です。
習慣によって、生まれつきの歯自体の色を白くする事は難しいですが、習慣によって、歯の汚れを落とし、歯の黄ばみを予防する事はできます。
では、「歯を白くする習慣」について詳しく解説していきましょう。
1.飲食物による着色を防ぐ習慣
私達が普段口にしている飲食物には、着色しやすい飲食物があります。着色しやすい飲食物のことを「着色性飲食物」と言います。着色性飲食物を摂取すると、歯に着色が付きやすくなり、歯の黄ばみに繋がる事があります。着色性飲食物の具体例を挙げると次のとおりです。
<着色性飲食物>
- 色の濃い飲食物(醤油やソースなどの調味料、ケチャップやトマト、緑黄色野菜、カレーなど)
- ポリフェノールやアントシアニンを含む物(赤ワイン、ブルーベリー、ぶどう、いちご、チョコレートなど)
- タンニン・カテキンを含む物(コーヒー、紅茶、緑茶、ウーロン茶など)
(1)着色性飲食物と着色補助食品の食べ合わせに注意
普段の食事で、着色性飲食物を完全に控える事はできないと思いますし、栄養面や食事の楽しみといった面からも、着色性飲食物にそこまで神経質になる必要はありません。しかし、少しの工夫で歯の黄ばみを予防し、白い歯を維持する事ができます。
着色の原因は、着色性飲食物以外に、「着色補助食品」との関係があります。「着色補助食品」とは、それだけでは着色しませんが、口の中を酸性化させ、着色しやすい状態を作ってしまう食品の事を指します。代表的な着色補助食品には次のものが挙げられます。
<着色補助食品>
- アルコール
- 炭酸飲料
- スポーツドリンク
- 柑橘系の飲食物
- お酢、クエン酸、梅干しなど
これらの着色補助食品と、着色性補助食品を同時に食べないように、日頃から注意すると良いでしょう。例えば、色の濃いカレーを食べる時は、飲み物は水にする。色が濃い上に、着色補助食品でもあるコーラは控えるなど、できる所から工夫してみましょう。
(2)食べた後に水を飲む
着色しやすい飲食物を食べた後は、水を飲む習慣がおすすめです。
着色しやすい飲食物を食べた時には、その飲食物を口にして、食事の時間を終えるのでは無く、最後に水で洗い流すようにしてから食事を終えるようにすると、着色物質が歯面にとどまるのを防ぐ事ができます。
2.汚れが付きにくい食習慣と生活習慣
(1)よく噛んで食べる
“よく噛んで食べる”と唾液の分泌が促されます。唾液には「自浄作用」という、お口の中の汚れを洗い流す作用がもともと備わっています。唾液の分泌量が多ければ、自浄作用がよく働き、口の中に汚れがとどまりにくくなります。汚れがとどまりにくいという事は、着色の原因となる汚れもとどまりにくいという事です。
(2)ダラダラ食べをしない
“ダラダラ食べ”というのは、何かをしながらいつまでも食べていたり、時間を空けずに、ちょこちょこと間食をしたりする事です。お口の中は、普段中性に近い状態を保っていますが、食事をすると酸性に傾くようになっています。通常は、30分から40分かけて唾液の力で再び中性に戻るのですが、ダラダラ食べをしていると、中性に戻らず、いつまでもお口の中が酸性の状態になります。
お口の中が酸性の状態が続くと、歯に汚れが付きやすくなり、着色につながります。頻繁に飴をなめる習慣や、ジュースを水分補給代わりに飲む習慣は、見直すようにしましょう。
ちなみに、“ダラダラ食べ”は、虫歯のリスクも大きく増加しますので注意しましょう。
(3)食後の歯みがき
毎食後の歯みがきは、着色の原因となる飲食物の残りを取り除きます。食後の歯みがきを習慣にするようにしましょう。
外食中など、歯みがきがすぐにできない場合には、お口を水でゆすぐだけでも、お口の中の汚れを洗い流す効果があります。
(4)口呼吸から鼻呼吸へ
気付いたら、お口が開いたままになっている、という事はありませんか?そのような場合は、口呼吸が習慣になっているかもしれません。人間は、鼻で呼吸をするのが正常な呼吸法です。口呼吸が習慣になっていると、歯の表面が乾き、着色が付きやすくなります。口呼吸は、唾液が減少し、細菌が増殖するため、虫歯や歯周病のリスクも高まり、良い事がありません。
口呼吸が習慣になっている場合には、着色だけでなく、お口の健康のためにも、鼻呼吸の習慣に切り替えていく事が大切です。普段から意識して唇を閉じて、鼻で呼吸をするようにしましょう。歯並びの影響で唇が閉じない場合には、一度歯科医院で矯正の相談を受けていただく事も検討すると良いかもしれません。また、鼻炎などがある場合には、耳鼻科を受診する事も必要です。
唇をしっかり閉じて、口呼吸をする事で、歯は着色しにくくなり、虫歯や歯周病のリスクも低くなり、口臭も減少します。
3.着色の原因となる喫煙習慣の見直し
喫煙は、歯を白く保つのに、最も妨げとなる習慣です。タバコには、「タール」という着色性物質が含まれており、歯の表面に「ヤニ」を付着させます。「ヤニ」は、飲食物で付着する着色と比べて、かなり強固に付着し、歯を黄ばんでみせます。喫煙している限り、白い歯を維持するのは難しいと考えましょう。
禁煙をするのが最も良いですが、なかなかタバコ止められない場合も多いと思います。そのような場合には、「タバコを吸った後は、必ずコップ1杯の水を飲む」という習慣をつけるのがおすすめです。着色の原因となるタバコの「タール」は水に溶けやすい性質があります。喫煙後に水を飲む事で、着色の原因となるタールが流れて、歯に着色するのを防ぐ事ができます。
4.まとめ
いかがでしたでしょうか。習慣によって、歯自体の色を白くするのは難しいですが、歯の汚れを落とし、歯の黄ばみを予防し、歯の白さを維持していく事はできます。最後に、歯を白くする習慣のポイントをまとめたいと思います。
(1)飲食物による着色を防ぐ習慣
- 着色性飲食物と着色補助食品の食べ合わせに注意する
- 着色しやすい物を食べた後は、水を飲む
着色しやすい飲食物と、着色を助ける「着色補助食品」を同時に摂取しないように工夫しましょう。
(2)汚れが付きにくい食習慣と生活習慣
- よく噛んで食べる
- ダラダラ食べをしない
- 食後の歯みがき
- 口呼吸から鼻呼吸へ
これらの食習慣と生活習慣は、着色を予防するだけでなく、虫歯や歯周病から歯を守る事、口臭の予防にも繋がります。歯の白さを維持すると共に、歯の健康も維持していきましょう。
(3)着色の原因となる喫煙習慣の見直し
喫煙している限り、白い歯を維持するのは難しいでしょう。禁煙が最も良いですが、難しい場合には、喫煙後に水を飲む習慣をつけるのがおすすめです。
このように、歯の汚れを落とし、歯の黄ばみを予防し、歯の白さを維持していくための習慣には、様々なものがあります。今日からでも、自分で始められるものばかりです。歯の黄ばみを防止する習慣は、歯の健康を保つ習慣でもある事が多いです。白く美しい健康な歯でいるために、「歯を白くする習慣」を始めてみましょう。